基礎化粧品に配合される成分の中で、近年特に注目を集めているものがEGFです。
もともと人に存在する上皮成長因子ですが、加齢とともに減少するために化粧品に配合することでEGFを補って、正常なターンオーバーを促します。
EGF(Epidermal Growth Factor)とは、通常「上皮成長因子」と呼ばれますが、日本語では「上皮細胞増殖因子」や「上皮細胞成長因子」、「細胞再生因子」などと訳されることもあります。
発見当初は火傷を負った肌の再生を目的とし、EGFは皮膚再生医療の分野で使用されていたのです。
EGFの発見者は米国のスタンレー・コーエン博士であり、1986年にノーベル生理学・医学賞を受賞しています。
また、これを期にEGFはノーベル賞受賞成分として、医学分野だけでなく、美容分野においても高い注目を集めることになったのです。
EGFは表皮細胞の成長・再生に関わる物質であり、加齢と共に減少することが判明しています。
基礎化粧品成分としてEGFが肌に補われると、肌表面にある「EGF受容体」と結びつき、新しい細胞の生成を促進する効果を発揮します。
一般的には、ターンオーバーの促進・活性化ということになります。
米国の臨床試験では、60日間のEGF使用によって、表皮新生細胞の増殖(成長)が、平均284%促進された報告もあります。
肌の老化は、実はEGFの分泌量が減少していることが大きな要因と1つと考えられており、EGFは美肌成分としてだけではなく、アンチエイジング成分としても注目されています。
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